2012.07.04 Wednesday
JUGEMテーマ:ワイン
2011年産ボルドー・ワインのプリムール試飲会に潜入してきました。
会場は、大阪・梅田のヒルトンホテル内です。
わたしは、2006年、2009年のプリムールに続いて3回目の参加です。
今回は、参加費2,000円ですが、前年のプリムール購入者は無料招待ということでした。
参加者は、業界人と一般の愛好者が半々といったところでしょうか。
全体の参加者数は、一昨年の2009プリムールに比べると半分ぐらいの感じです。
ヴィンテージの評価によるものなのか、社会経済情勢によるものなのかはわかりません。
まずは、セミナーを受講しました。
毎年、このために来日されているシャトー・ヴァランドロー当主のジャン・リュック・テュヌヴァンから2011年のボルドー右岸の作柄についての説明があり、さらに、ネゴシアンの方から左岸の作柄についての説明がありました。
そして、最後に主催者である株式会社徳岡の社長さんから、昨今のワイン業界の状況や2011年プリムール商戦の特徴等についての説明がありました。
2011年は、どちらかと言うと、早飲みできるヴィンテージだそうです。
社長さんの説明で面白かったのが、1級筆頭のシャトー・ラフィット・ロートシルトの動向でした。ラフィットは、近年の中国市場の好況の恩恵を最も受けているシャトーですが、ここが勝負どころと、ブランド好きの中国富裕層をターゲットに、グラン・クリュの量産体制に入っているそうです。他の5大シャトーのマルゴーやラトゥールが、選果を厳しくしてファースト・ラベルを減らしているのとは正反対の動きをしているそうです。
まぁ、どちらにせよ、1級シャトーなんて、わたしには縁のない話ですが・・・
さて、試飲です。
試飲しまくりました。(ただですから)
シャトー・スミス・オー・ラフィット・ブラン
2009年のプリムール試飲会では際立ったデキでしたが、今回もすばらしく芳醇な香り。
ただ、09年のときほどの感動はなかったです。
モン・ペラ・ブラン
とても安いワインですが、品質はあなどれません。
とてもフルーティーでさわやかな飲み口。
スミス・オー・ラフィットのルージュです。
ペサック・レオニャンの赤は、メドックに比べると、プリムールでも飲みやすく、舌を刺すようなタンニンは感じません。
これも2009年は、パーカー・ポイント100点を獲得しています。
今回は、そこまでのデキではないですが、バランスのとれた味わいです。
サン・テステフのグラン・クリュ、ラフォン・ロシェです。
09年は、とても甘いチョコレートのような香りがしたのですが、今回はそれがありません・・・
あまり、印象には残りませんでした。
マルゴーのローザン・セグラ
これは今飲んでも美味しかったです。
後口のタンニンが強いですが、それに負けない果実味があふれていて、全体としては深みがありながら柔らかい味わい。
とても期待できるワインだと思います。
ハートマークのカロン・セギュール
これもかなりの凝縮感。
ローザン・セグラと同等のポテンシャルを持っていると思います。
果実味ではローザン・セグラ、ボディの強さはこのカロンかな。
今日、一番、舌を刺すタンニンを持っていたのが、このラスコンブでした。
アタックは甘く優しいのですが、後口に思わず顔をしかめてしまうほどのタンニンが・・・
こらが熟成されたらバランスが良くなるのでしょうか?
しろうとのわたしにはわかりません。
今日の大本命、シャトー・ヴァランドロー
さすがのスケール感です。
また、セカンドの方は、今でもとても美味しく飲めます。
プリムールでは、いつもガチガチに硬くて、舌を刺すタンニンを持つソシアンド・マレ。
覚悟して飲みましたが、今回は拍子抜けするほど柔らかかったです。
いいのか、悪いのか、どちらなのでしょうね?
最近、毎年買っているシャス・スプリーンです。
今回は、ちょっと個性が出ていませんでした。
うーん、見送りかな。
ポムロールのラ・クロワ・デュカス。
今でもすでに美味しく飲めるワインに仕上がっています。
逆に、熟成に耐えるのかどうかはわかりません。
ランシュ・ムーサ
この辺りになると、ちょっと記憶が鮮明ではありません。
あまり印象に残っていないかな。
最後は、ソーテルヌの甘口白ワイン、シャトー・ギローです。
完熟したフルーツの甘い香りに、いやみのない甘さ。
とても美味しかったです。
普段、甘口の白ワインをあえて飲もうとは思わないのですが、これはとても美味しかったです。
09年、10年とグレート・ヴィンテージが2年続いた後の2011年ですが、ヴィンテージのデキそのものは、05年や09年、10年は別として、決して悪くないと思います。
06年や08年と比肩する感じでしょうか。
でも、06年が05年の買い疲れでだぶついてしまったように、11年も同じ道を歩む可能性がありますね。
個人的には、あわてて買う必要はないかなと思いますが、楽しみとして3、4銘柄くらいは検討してみようかと思います。
⇒ 管理人 (10/23)
⇒ 地ワイン大好き (10/23)
⇒ 管理人 (06/22)
⇒ 地ワイン大好き (06/22)
⇒ 地ワイン大好き (06/21)
⇒ 管理人 (04/23)
⇒ 管理人 (04/23)
⇒ 管理人 (04/23)
⇒ 管理人 (04/23)
⇒ noirfun (04/23)